乳児院って何?現状や仕組みを知る

乳児院

乳児院とはなにか。

施設・児童養護施設などは聞いたことあるけれど

「乳児院」は、あまり聞きなれないし、実際にどんな所なのかわからない。

・乳児院の利用を考えている人

・乳児院について学んでいる人

そんな人達に、ここがためになればと思います。

ほかの施設について知りたい方はこちらも参考にしてください

乳児院の現状

図の後に各項目の補足を書いていきます

乳児院のまとめ
対象年齢

原則1歳未満(状況によっては幼児の受け入れもしている)
入所期間

数か月~、短期と長期がある
利用料金

公費によってまかなわれている
しかし、自治体によっては、所得に応じて自治体にお金を払う場合があるので、要確認
入所方法

児童相談所に相談
緊急の一時預かり
近くになかったり、行けない場合は「189」に電話をかければ、地元の児童相談所につながります
入所理由

虐待・貧困・DVからの避難・親が未成年 など
保護者支援

親子の関係の援助・再構築支援
親子のカウンセリングや、相談⇒アドバイスまで
子どもは退所後どうするの?

  • 親元へ帰す
  • 養子・里親の元へ引き取られる
  • 児童相談所に預けられる
施設の数

136か所(定員3877人)
※平成28年10月1日時点での数

乳児院の機能

乳児院には色んな一面があるのを知っていますか?

職員は、保育士をはじめ医師・看護師・栄養士・家庭相談員などがいます

24時間待機しており、赤ちゃん達に何があっても、対応できるよう常に準備しています

乳児院は児童養護施設の赤ちゃんバージョン?

このように思っている方はいます、私もその一人でした

しかし、乳児院は身寄りのない赤ちゃんを預かるだけの施設ではないのです

出産や病気などの時に「実家や周りで見てもらえる人がいない」なんて時に、「赤ちゃんの一時預かり」もしてくれる所があり

保育園や24時間保育所などでは、養育上の関係で何日も泊まりで預けられなかったりするのですが、乳児院ならそのようなこともなくある程度の期間は預かってくれることが可能

そもそも、乳児院とは

乳児院は、乳児(保健上、安定した生活環境の確保その他の理由により特に必要のある場合には、幼児を含む。)を入院させて、これを養育し、あわせて退院した者について相談その他の援助を行うことを目的とする施設とする。

引用元:https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/syakaiteki_yougo/01.html

引用してきた文章のみだと、パッと意味が頭の中に入りずらいですね。
なので、簡単な文章にしてみるとこのような意味になります。

親や家庭の事情などの理由で必要な養育ができない、乳児(1歳未満)を預かって、養育・援助を目的とする施設
生活環境などを考慮して、幼児(6歳未満)を預かる場合もある

一概には言えませんが、乳児院=乳児向けの児童養護施設 という認識でも大丈夫です。

対象年齢

原則は上記にも書いてありますが、1歳未満の乳児が対象の施設です

実際には2歳位の子でも入所している所が多く、乳児のみというよりも低年齢児向けの施設という認識になりつつあります。

乳児は身体的にも免疫力的にもまだまだ弱いため、命の危機が常に潜んでいるので、乳児の保護は緊急で行われることが多いのです。

平成16年の児童福祉法改正によって「保険上、安定した生活環境の確保 その他の理由による特に必要のある場合」によって、小学校入学前までの入所が可能になりました。

⇒つまり、家庭環境に問題があったり、障害などの理由によって保護が必要と判断された子は小学校入学前(5~6歳)までの入所が可能になった。ということです。

参考記事:https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/syakaiteki_yougo/dl/yougo_genjou_05.pdf

入所期間

入所の期間は

数か月~1年の期間

が最も多く、なかには6年近く預かったまま、就学直前を迎えてしまう例もあるそうです。
※長期の入所をしている3歳以上の子は、重い障害を持っていたり、きょうだいが同じ施設にいる子どもなど、保育や看護を与えられるような環境が必要な子ども達が多いのが現状です。

このほかにも、1週間程度の利用(ショートステイ)緊急一時預かりがあります。

緊急一時預かり…虐待や親の精神疾患などによって、子どもの保護が必要と判断されて入所させる。

利用料金

ちなみに、乳児院の利用料金は知っていますか?

原則では、国の予算や寄付金などの公費によって運営しているのですが、入所する親の所得によっては一部自己負担しなければならない場合もあります。

ですが、生活保護を受けている場合は0円になります。

料金は前年度の所得に応じて決まります。

例 東京都・北海道

参考:https://kosodate-otasuke.com/nyujiin-hiyou/

所得税によって変わるといっても、どこを見ればいいのか

源泉徴収票があれば源泉徴収料が所得税にあたります。

もしくは所得税シミュレーターで計算してみましょう↓

給与ネット:http://kyuyo.net/keisan/syotokuzei_15.htm

費用も、長期利用なのか一時預かり(ショートステイ)なのかによって変わってきます。

今すぐに利用がなかったとしても、もしも何かあった時のために、自宅近くの乳児院の場所や連絡先などの確認はしてみてください。

入所する方法

入所方法としては、近くの児童相談所か乳児院に問い合わせて、相談しなければなりません。

そこで、判断されてから入所という形になります。

一時預かり(ショートステイ)の場合は、児童相談所のほかに、市役所の窓口にも対応可能です。

入所の理由

子ども・親・家庭など様々な理由があげられます。

親が病気になってしまった・虐待・ネグレクト・父母就労・受刑といったものが理由として多いのですが、近年増加してきているのが「親の精神疾患」「虐待」です。

あとは、捨て子であったり私生児になります。

私生児…婚姻関係のない男女間に生まれてきた赤ちゃん

この二つが増えた理由もいくつかありますが、考えやすいものとしては

・貧困層が増えたため生活のゆとりが少なくなった
・若い親やシングルマザーが増えた

ことが関係していると考えられます。

保護者支援とは

これは、あまり知られていない制度だと思います。

乳児院は預かりなどだけではなく、地域などの保護者に対しての支援なども行っているのです。

例えばどのようなものがあるのか

・子どもとの関わりが難しかったり、関係性が悪い親子へのアフターサポートや親子短期入所などのサポートが受けられる

・子育てに不安がある、保護者のあり方など育児そのものに対する不安、それに対してのカウンセリングやサポート

などといったものがあります。

施設に入所した親子や、退所した後の相談、サポートも充実しています!

乳児院の退所後

乳児院を退所したらどうなるのか

ここを、知っている人は意外と少ないんじゃないでしょうか

現在、退所後として一番多いのは「親元へ帰る」ですね!

そのほかにあげるのならば

児童養護施設・養子・障碍者施設になるでしょう。

乳児院の施設の数

乳児院の施設の数は平成28年10月1日時点で136ヶ所にもなり、約2900人もの乳児が養育されています

各都道府県に1~3ヶ所近くある計算になります。

なので、まずは自分が住んでいる県に問い合わせてみましょう

そこで、空きがあればベストですが、もしなくても隣県にも必ず施設はあります!

さいごに

乳児院だけに限らず、ほかの児童福祉施設もそうですが、子どもへの支援だけでなく保護者や家庭への支援も行っているので、不安や悩みがもしある時は気軽に相談してみてください

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