普通養子縁組とは何か?分かりやすく解説!

養子・養親

普通養子縁組って知っていますか

この、普通養子縁組が一般的に知られている養子縁組の制度だと思います。

貧困や虐待・身内が亡くなるなど、様々な要因から家族を無くして、児童福祉施設で過ごしている子どもを、別の大人が引き取り養親・養子の関係にとして子どもを育てていく制度の事ですね。

子どもを引き取る大人たちにも、様々な状況の方たちが多いです。

この普通養子縁組制度の目的として、子ども・大人両方のための制度という事が大事だと思います。

なぜなら

  • 性や家柄を継いでもらうために養子を迎え入れる
  • 子連れ再婚で子どもを自分の籍に入れる
  • 婿に入った際に相手方の籍に入る

などのような目的の場合にも利用される事があるので。

子どもの為、子どもが作れないなどの理由以外で、大人の事情で法的に親子関係を作れるのです。

それと、この普通養子縁組制度と似ているようなものがあり

それは、特別養子縁組制度といい、この制度は子どもの為の制度として作られました。
詳しくは下記の記事で解説しているので、ご覧ください。

 

普通養子縁組とは何か

では、いったい普通養子縁組とは何なのか。

縁組の成立養親と養子の同意により成立
親子の関係実親との親子関係は消滅せず、養親・実親の両方に親子関係が存在する
養親の条件特別な条件はなし
養子の条件年齢制限などはないが、養親より年上は認められない
成立までの監護期間なし
戸籍の表記養子と記載される
行政からの補助金なし
育ての親との離縁原則、養親と養子の同意があれば可能

こうみると、普通養子縁組を組むことは、そこまで難しくはありません。

  • 子どもを迎え入れても生活していける経済状況、生活能力
  • 血がつながっていなくても与えられる愛情
  • いつか養子だと告げる事の勇気

この3つがあれば、基本的に組むことが出来ます。

各項目の補足

それでは、上記で説明した表の補足や詳細を付け加えていきたいと思います。

普通養子縁組の成立

何らかの理由によって、普通養子縁組を組みたいとなった時

養子になる子が未成年の場合は家庭裁判所に申し立てをします。
(再婚相手の子どもと組む場合は、裁判所は不要)

裁判所の許可が下りて、必要書類を役所に提出すれば、普通養子縁組の成立になります。

養親と養子の同意が必要になってきます。

児童福祉施設などの書類や姿を見て決めると思います。もちろん子どもの意思も尊重されるため、何度かお試しで迎え入れたりお泊りをしたりと、交流を重ねてからの成立になってきます。

※子どもの意思を無視したような一方的な養子縁組は成立しません。

親子の関係

実親との親子関係が無くなる事はありません。

役所で書類を発行すれば、自分の実親が分かってしまいます。

ただ、普通養子縁組が成立した時点で、養親の方とも親子関係が成立するのです。

戸籍を発行すると、血の繋がっている実親・育ててくれている養親の2つが記載されることになるのです。

養親の条件

普通養子縁組を組むにあたって、養親になる方の条件ですが、特にこれといった条件はありません。

  • 成人している
  • 養育の義務が果たせる
  • 養子よりも年上である事
  • 基本的な生活が出来る保障

しいて言うなら、これくらいでしょうか。

見てわかるように、一般的に仕事についていれば問題のない条件だと思います。

そして、1つの大きな特徴として、婚姻関係のない独身の方でも組めるという事。
これは、特別養子縁組と大きく違ってくる所になります。

養子の条件

養親と同じように、普通養子縁組を組むにあたって、養子の条件も大きなものはありませんが、2つ挙げる事があります。

1つ目…養親よりも年上でないこと

2つ目…養親の*尊属でないこと

この2つになります。

*尊属とは何か

尊属(そんぞく)とは、自分より前の世代に属する者を指す言葉です。
自分より前の世代というのは、父母・祖父母・叔父叔母などになります。

詳しくは下記の図をご覧ください。

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青色が尊属の関係にあたる人達(参考:https://famico.jp/article-sonzoku/)

中央の「自分」が「養親」になる方とします。

尊属の関係にあたる人達は、青色に該当します。どんなに年下でも、尊属(青色)の人を養子と迎え入れる事は出来ません。

これが、2つ目の条件になります。

成立までの監護期間

特別養子縁組と違って、普通養子縁組にはこれはありません。

顔合わせという名目で、数日間お試しで過ごすことがあるかもしれませんが、養子・養親間での決め事のため、法律上など特に決まりはありません。

戸籍の表記

戸籍上にはどのように記載されるのか。

普通養子縁組を組んだ場合

戸籍には縁組届出の提出、養父・養母の記載、続柄は養子(養女)と記載されます。

戸籍全部事項証明書の記載例ですので、こちらをご覧ください。

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①静岡太郎さんと浜子さんは夫婦であり、浜松一郎くんを養子として迎えたので。養子の名前が載る

②一郎君の血の繋がっている実親の名前と続柄(浜松家では二男であった)

③養子縁組を結んだ養親の名前と続柄(養子縁組を結んだので静岡家での続柄は養子となる)

④養子縁組を結んだ日付

このように記載されるため、普通養子縁組では自分がいつ養子になったのか・実親は誰なのかというのが一目でわかる様になっています。

行政からの補助金

普通養子縁組も特別養子縁組も補助金などは発生しません。

育ての親(養親)との離縁

養親と養子の間で同意があれば離縁することが出来ます。

他にも*離縁するための条件があります。

  • 縁組を継続できない重要な理由がある
  • どちらか一方の消息や生死が3年以上分からない

このような場合には申し出をして認められれば、同意がなくても離縁することが出来ます。

*離縁…養子縁組を解消すること

何らかの理由があって、養親との縁組を解消(赤の他人扱いに戻る)した場合は、実親との親子関係のみになります。

以上がとりあえず、普通養子縁組について知っておきたい事になります。

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